ゆいざくら

古びた写真 小さな僕は
母の肩に 揺られて
どこまでも続く 桜路を
永遠だと信じた

大人になり 戻った街は
何もかもが 変わっていたけど
あなたと 眺めた 桜が
まだ ここで 花を灯してたんだ

ふわりふわりと舞い散る花びらが
消え行く日々を また彩る
命を繋ぐ 結の花に
微笑んだ あなたの姿が見えた

我が子を胸に 気づいたんだ
永遠など 無くても
ここに生きた 笑顔や涙は
どこにも消えない

次の春は 見れなくても
別れなんて 言わないよ
あなたへ託した命は
また ここで 何度も咲くのでしょう

やがてすべての花が 舞い落ちても
次の春には また色付く
去る日々は振り向かなくても
心の中に生きてるから

形ある物はいつかは終わり
それでも続く想いがある
この桜が僕の代わりに
あなたをずっと 包むだろう...

ふわりふわりと舞い散る花びらが
消え行く日々を また彩る
命を繋ぐ 結の花が
いつまでも 愛するあなたの側で
咲き続けるから
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