天草みれん

ひとりたたずむ 天主堂
面影せつなく また浮かぶ
夜空に向かって ごめんと言えば
詫びる心に 雨が降る
無事でいるのか 天草みれん

花の唇 片えくぼ
天草五橋(あまくさごきょう)の 灯がにじむ
あきらめきれずに 名前を呼べば
潮風(かぜ)が冷たく 吹き抜ける
抱いてやりたい 天草みれん

どこか似ている うしろ影
思わず後追う 本渡町(ほんどまち)
夜空の向こうの どの島あたり
今度会えたら 離さない
泣いていないか 天草みれん
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