朝焼けの彼方に

群青から紫色に 星空が去り
オレンジ色の朝焼けが 窓から差し込む

これ以上は何も出来ない 君はここから
とどまらずに思うがまま あの日の夢まで

小さな君の背中が
僕の手を離れてゆく
ひとりで見知らぬ明日へ
歩いてゆく

ふたつの星は巡って
近づき やがて はぐれた
互いの光を燃やして
流れ去った

いつもみたいに 口づけをして 額を寄せた
心がまだしがみついて すぐに離れない

最後かどうか わからないけど わからないけど
結びつけたこの身体を 静かにふたりは
ほどいた

求め過ぎる
ふたりに与えられた
愛のことわり

一度も振り返らずに
そのまま遠く霞んだ
震える肩をこらえて
朝日の中

ふたつの星は巡って
近づき やがて はぐれた
互いの光を燃やして
流れ去った
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