女神と絵葉書

「絵葉書に走る文字、最初にくれたラブレター。
あなたの書き癖やさしくてなつかしい…」

昨日見た夢語る、君の瞳は遠くの、
遥か彼方見つめてる女神の眼差し。

ふたりだけの思い出、共に生きた思い出を窓に
そよぐ風に乗せて、紡ぐようにひとつひとつ詠おう。

その笑顔いつまでも忘れぬよう、
僕は心深く刻みつけている。

「絵葉書のあの場所にいつかふたりで行こうね」、
力の無い笑みうかべ僕を見て、うなずく。

君はもう残された時を数えているのかい?
僕は切なくて涙をこらえきれず、はらりはらり悔やむ。

どこまでもつないだ手と手離さず、抱きしめたまま
ふたり遠くに旅立ちたい。Wo~‥

時は過ぎ、すべて愛に最後は変わる季節の、あの日…
僕は今、絵葉書の景色の中をひとりで、君の追憶と歩いているよ。

ふたりで、二人で…。
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