この太陽

思わぬ人に 思われて
恋しき人の 冷たさよ
泣けば涙の 露にさえ
その俤(おもかげ)の 浮かぶ君

遙々(はるばる)遠き 外国(とっくに)に
晴れば心の 安かりし
なまじ生れの 国に来て
恋ゆく歎く 人もあり

昨日のように 昇りきて
昨日のように 沈みゆく
さみしき愛の 太陽よ
乙女は泣いて いるものを
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