光と風の中に

光と風の中に女の子の笑い声
ピンクのお皿に砂の御飯食べている
打ち寄せる光と風の波に
山吹の花ビラ 飛ばしている

光と風の中に娘一人泪ぐみ
夜霧にぬれたレンゲ草(はな)つんでいる
命をかけた恋だから
捨てに来ました面影をこの川原に

光と風の中に女一人 たたずんで
苦しみ刻んだ顔と疲れたひとみを
沈む夕陽に染めながら
遠い日々に消えていった
自分と話しているのだろうか
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