花いちもんめ

十四の春にした恋は
まるで夕焼けちぎれ雲
あなたの白い指先を
僕は見つめているばかり
季節の中を過ぎていった
あの人どこまで行ったやら
あゝ あの人今は誰の妻

二十の秋にした恋は
まるで汚れたみぞれ雨
あなたが言ったさよならに
笑顔を作れぬ僕でした
季節の中を過ぎていった
あの人どこまで行ったやら
あゝ あの人今は誰の妻

季節の中を過ぎていった
あの人どこまで行ったやら
あゝ あの人今は誰の妻
呼んでももどらぬ恋ばかり
花いちもんめの悔しさよ
それでもさみしい夜くれば
花いちもんめを唄います
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