夕焼けステイション

コッペパンかじってぼんやりといつものステイション
各駅停車の目立たない駅だけど
「先頭車両で逢いませんか」

私は半透明 列車の硝子に映る
扉が開くたびつぶさにあなたを探す
ここで座って待ってるから

あなたが好きなブライアン・ウィルソン
耳の奥でピアノを弾いているよ

寝顔を運んできた 五本目の列車に乗って
私を揺らし どうか南へとさらってよ

うしろが見えなくなる 気がつけばラッシュアワー
夕焼け浴びながら だいだいに染まるステイション

ゆうやけ こやけ
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