流転酒

茜空 港町
誰れに追われて 来たんじゃないが
胸に傷もつ 男と女
知らぬ同士が ひと夜の恋に
酔って燃えても 不思議じゃないよ
どうせ別れる… あヽ流転酒

ふたりして 肩寄せて
寒い屋台で 熱燗飲んで
冷えた体を 温ため合った
旅で拾った 夢ものがたり
なんで今更 あいつのことが
やけに気になる… あヽ流転酒

おふくろは 元気かな
北へ流れて 港の裏の
古いのれんの なじみの酒場
おやじ相手に 色恋ばなし
いいじゃないかよ 男がきめた
酒とさすらう… あヽ流転酒
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