ひとあしおくれの春

休みかけたチェアー 一人思ったこと
気にかけた言葉だけ呟いた日のこと

かけちがえてたボタンを確かめてる
あなたの場所まで手を引かれてた

いつかの約束も あの日見た景色も
季節追い越してく あなたの背中まで

窓際のテーブル 二人話したこと
残された手紙を読み返す日のこと

回り続けてたプレイヤーを止めて
読みかけのページ 抱きしめている

近くの約束も 離れてく思い出
いつ逢えるかなんて知らない方がいい

晴れた日の休みも 窓からこぼれてく
いつもの春の陽が私をおいていく
×