夢見橋

この橋で振り向く人は
もう二度と逢えないと言う
よそ見せずに渡るんだよと
あの人は声をひそめた
初恋の夢は遙かに
春から秋へ夢見橋
よどみなく生きてきたのかと
流れくる川が聞いてます

二歩走り又立ち止まり
泣き顔で振り向いた時
雨雲が陽をさえぎって
あの人を影にかえてた
初恋の夢もかすかに
夏から冬へ夢見橋
忘れずに戻って来たねと
ほころんだ花が揺れてます
愛してた記憶もうすれ
恨んでた想いも去った

許す事忘れる事を
ひとつずつ覚えたのです
初恋の夢のいろどり
色鮮やかに夢見橋
人生は浮き沈みだよと
水の上月が語ります
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