霧雨の埠頭

銀に煙る霧の桟橋
夢の中を船が離れる
背中で手を振るあなたの
切なさにも気付かずいたわ あの日

愛されることは哀しみに似てる mesere

二つの恋もてあそんだの
優しすぎたあなたが降りた
彼とここで去り行くひと
見送ったわ 去年の寒い夏に

霧雨に濡れた懐かしい文字は Je T'aime

胸に刺さる愛の重さ
誰も知らぬ町へ ひとり出てくわ

風の空耳ね あなた
幸せでいると言い訳しているの
愛されることは哀しみに似てる……
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