丘の上のスタンリー

石畳の坂道 隠れ家へと続く
慌てないように急ぐ

丘を下る人達 うわさ話に夢中
油絵の具のような空

不自由な自由 かざして

ああ もう少しだった ああ 探しまわった
言い訳が上手くなったスタンリー
ばれないように笑うんだ
もう戻れなくなった もう剥がれなくなった
仮面の下で泣いてるの? 憧れに鍵をかけて

丘の上の窓から 街を眺めていた
嗄れた風と話す

不公平な普遍 見飽きた

ああ もうたくさんだ ああ だから言ったんだ
独り言が増えたスタンリー
分厚い雲 にらみつけ
どうでも良くなった こころを切り取った
容れ物でしかない身体で 生きていくよ 終わる日まで

ああ 想い出したんだ! ああ あれは僕だった!
こころが動き出したスタンリー
手遅れでも走って行く
丘を転げ落ちて 痛みを思い知った
仮面の下で泣いていた 憧れを握りしめて
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