夕凪慕情

愛よ 忘れないで
心が どこにあるか
たとえ 傷つくとしても
時を止めておくれ

夕闇の窓辺に
シュロの影が浮かぶ
流れる雲の入り江
鳥が羽ばたいて

ほどけそうな筏に
身を任せるように
二人で衣の海を
漂よいましょうか

誰もひとりではさみしくて
夢にふれる 嘘だって
わかったって

愛よ 忘れないで
心が なぜあるかも
もしも 今しかないなら
時を止めておくれ

仕舞い込んでたのに
見つけられた涙
永遠なんて罠に
誘われるままに

時に二人では せつなくて
罪にふれる だめだって
わかったって

愛よ 忘れないで
心が どこにあるか
たとえ 傷つくとしても
時を止めておくれ

抱き寄せる この体を
打ち寄せる 波は
どこへ運んでくれるのですか

ひとりではさみしくて
夢にふれる 嘘だって
わかったって

愛よ 忘れないで
心が なぜあるかも
もしも 今しかないなら
時を止めておくれ

愛よ
愛よ…
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