冬ざれ…津軽

津軽如月 地吹雪礫(じふぶきつぶて)
荒れて頬ぶつ 痛さより
泣いて胸打つ おまえの拳(こぶし)
凍てつく心に じんとじんとじんとよ
泪溢れて 顔さえ見えぬ
冬ざれ津軽は…
冬ざれ津軽は なかせ里

七日七夜(なのかななよ)を 恨んで泣いて
寂しがりやの あの娘(こ)がよ
夜行列車に 乗ったと聞いた
想いもちぎれて じんとじんとじんとよ
辛さまぎらす 湯呑の酒よ
冬ざれ津軽は…
冬ざれ津軽は うらみ里

心がわりじゃ ないよと詫びる
ひとり他国の 寒空か
夢も憔悴(やつ)れた お前を想う
泣いてはいないか じんとじんとじんとよ
恋も涙も 棄てなきゃならぬ
冬ざれ津軽は…
冬ざれ津軽は なみだ里
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