おれはイナズマ

たとえようもない夕焼け いま 山際にひろがる
こんな陽暮れには いつも 稲妻が見たくなるの
好奇心に操られた お嬢さんだよね
呼んではならない 俺のあだ名はイナズマ
おお 一億の夜を またにかけ 命をけずる 美しきスパーク
太陽も月も海も大地も このおれにはかなわない

海辺にひろげた股間の 昇るかなた積乱雲
こんな午後にはどうに 稲妻が見たくなるの
淑女の振りして いつも 爪をかんでたね
求めてはならぬ 俺のあだなはイナズマ
そら 一億の菊につきたてろ 力のかぎり あやしきスパーク
濡れた8月の磯も浜辺も このおれにあらがえない

やがて季節は静かにも 山肌を染めて
喜びかわす天使は ORAGAYOに昇る
おお 一億の夜をまたにかけ命をけずる 美しきスパーク
太陽も月も海も大地も このおれにはかなわない
そら 一億の菊につきたてろ 力のかぎり あやしきスパーク
濡れた8月の磯も浜辺も もうどうにも止まらない
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