ガラス壜の中の船

生きものみたいに波がねじれてゆく
一雨来るね 黒雲スピードをあげて

車の故障さ 肩をすくめる君
ぼくは工具とあきらめを手にしてる

気まずいサヨナラを決めたあと
送ってくはずだった
つまずいた時間が ぼくたちの
心縫い止める

何か手伝おうか?
君がポツリと言う
とまどいだけが声に貼りついてるよ

壜の中の船みたい
そうさ君もぼくも…

壜の中の船みたい
まるで動けないよ

プラグがこわれて火花さえ飛ばない
次の町まで歩く気力さえも消えて

不安そうな顔して君は見ているけど
錆びた歯車 誰も修理出来ない

気まずいサヨナラを決めたあと
送ってくはずだった
皮肉な成り行きが ぼくたちを
離れさせないよ 離れさせないよ

君がぼくのこと誤解したように
ぼくも君のこと誤解していたのさ
気付いてみても遅いかも知れないね

壜の中の船みたい
壜の中の船みたい
壜の中の船みたい
そうさ君もぼくも…
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