めざめの街から

すこし寝過しただけで
ちがう朝があるものね
光るヒコーキ雲
不思議に許せるわ
あの人を今なら

だけど筆まめなパパや
下の弟の顔がばかに気にかかるの
どうしているかしら 海からの風よ
はるかな優しさに会いたい

思いあがってたみたい
あの日ひとり立ちなんて
そうねさみしがりが
かえって身近かなの
あきてみた暮らしも

ほんのかすり傷ぐらい
きっと乗りこえてみせる
ひとは歯がゆいもの
見ていて手にするわ
鮮やかな愛を
心はやなぎよりしなやか

いつかママ
あなたの若い日を
聞かせて
×