上諏訪の女

あずさ号 ドアが開く そこは上諏訪
噂たずねて 降りた街
湖畔の別れを 引きずりながら
忘れぬこころ ひとすじに
逢いたい もう一度 上諏訪の女(ひと)よ

湯の香り 漂えば 浮かぶ微笑み
髪の匂いを 思い出す
お屋敷育ちの 厳しいしつけ
好きあう胸を 閉ざされた
しあわせだろうか 上諏訪の女よ

御神渡り 二人して 遠く眺めて
冬を過ごした 夢のとき
くちびる一つも 触れないままの
あきらめだけで 終るのか
逢いたい もう一度 上諏訪の女よ
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