祇園絵日傘

絵日傘さして 傘さして
舞妓だらりの 帯しめて
からりころりと 三条の
橋のたもとの 糸柳

糸は乱れて さらさらと
傘にたもとに ゆれかかる
加茂(かも)の川瀬(かわせ)の 水の音
きいて何やら 夢心地

何処(いづこ)の空に 流れゆき
誰に買われる 運命(さだめ)やら
花の絵日傘 くるくると
泣いているよな 京人形
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