太陽哀歌

愛に飢えた夢 明け方に見た
サクソフォーンの悲鳴 不格好な笑み
叫んでも出ない 名前 風になった
怪しい指に出会い このくちびるふさいだ

鉄色にかすんだ奇妙な この世界を眺めるために
過去と未来をつなぐ 錆びたハイウェイを走る

反対側の世界で
朝日を待つ者のために
太陽が沈むのを見た

青い血管 浮き上がった この世界を見守るために
ちょっとごまかし笑いで 地下の通路を走る

反対側の世界で
朝日を待つ者のために
太陽が沈むのを見た
夜の真ん中で
朝日を待つ者のために
太陽が沈むのを見た

愛に飢えた夢 幼い頃に見た
焼けるような空 はるか西の彼方
やけに眩しかった はるか東の方さ
東の方さ はるか彼方
×