星がたり

小さな星くず まき散らした夜空
今しめやかに波の音 心にしみてゆく

刻まれる月日 引き潮と満ち潮
浮き沈みする 想い出を手の平ですくう

指のあいだ ひとすじふたすじ
悲しいことだけ こぼれて落ちて
あとかたもなしに 消えるといいのに

小さくても けなげな星くず
抱きしめてあげる 私の胸に
だからいつまでも またたいていて 光失わず
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