竹居岬

この先は何もないよと
見知らぬ人が教えてくれた
少しだけうなずいて
また歩き出せば
香川の旅に私は一人
悲しみ抱いて
竹居岬で祈りを捧げても
あの人は戻らない
薄雲に浮かぶ小豆島

待つ事でもし叶うなら
三年五年十年だって
しずかな愛の部屋で
耐えて行けるのに
両手のバッグそれより重い
心の荷物
竹居岬でゆく船を見つめて
帰らない面影を
数えれば涙 風に散る

竹居岬にいつしか星が降る
倖せはどこですか
教えてください天の川
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