ひまわりの影送り

心に羽が生えて 飛べたらいいのにな
涙は雨となり降り注ぎ 乾いた大地潤すの
心に羽が生えて どこまでも飛べたなら
太陽に近づくそのたびに かなしみ溶け出すでしょう

ああ 枯野に一人揺れている 霜月のひまわり
届かぬ空に せめて願いよ届けと祈る

求めれば求むほど 愛が 幸せが遠ざかるわ
寄り添いたい 束の間でいい それだけなのに
見つめても見つめても ああ 視線の先すら刺さらない
せめて映してよ あなたの空に 私の影

春夏秋冬 枯れずにいられたら
ただひとり私のことだけを 見つめ続けてくれますか
春夏秋冬 花を咲かせられたら
まぶしさが罪のその瞳は 私だけのものですか

ああ 愛しさが苦しくて 泣くなんておかしいわ
雲ひとつすらないキャンバスに 染みを付けてしまう

愛すれば愛すほど ああ 心離れて行くよう
そんな恋 切り捨てたら済むことなのに
追いかけて追いかけて ああ まるで逃げて行く流れ雲
せめて浮かべてよ 真澄の空に 涙の船

求めれば求むほど 愛が 幸せが遠ざかるわ
寄り添いたい 束の間でいい それだけなのに
見つめても見つめても ああ 視線の先すら刺さらない
せめて映してよ あなたの空に 私の影
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