藤壺のキミ

此処で禁断に焦がれながら

胸の奥 閉じ込めたまま
埋もれてく事ができようか

なのになのにきみは うつろふゆめのなか
なのになのにきみの おもひにふれて

罪と罰を 共鳴してくれないか
この身すべて 連れ去ってくれないか

見ても又 逢ふ夜まれなる夢のうちに
やがて紛るる我が身ともがな

世語りに人や伝へむ たぐひなく
憂き身を醒めぬ夢になしても
×