白檀・遊戯

紅蓮の満月 閉ざした瞳に見せてあげようか
琥珀の涙で 君を切なく泣かせてみるのもいいね
夜は長い…

白檀の香りで操る夢
現身はただ絵空事
螢を集めて
部屋に放せば
麻絹の蚊帳には光の天の川

薄紅かげろう 無垢な素顔で眠ってしまった
深紅の楔で 結び合うよりも何故か深い絆に
ひとり苦笑…

白檀の香りが誘う恋
その頬に今くちづけを
脱ぎ捨てた狩衣
風に広げて
君の背にかければ蝶の化身となる

白檀の香りで操る夢
現身はただ絵空事
螢を集めて
部屋に放せば
麻絹の蚊帳には光の天の川

このままでいい…
はじまれば終わるのが恋
心…
そらす…
白檀遊戯…
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