故郷は遠い空

熱い涙に頬を濡(ぬら)し じっと見つめてる
忘れもしない 淋しいひとみ
何故にこうまで 故郷は遠い
雨の都の片隅は 片隅は
暗い嘆(なげ)きの 夢ばかり

誰が忘りょう 指を結び誓った一言(ひとこと)を
変らず今も 待ってるのやら
丁度(ちょうど)あの日も 小雨の降る夜
我慢してくれ今暫(しば)し 今暫(しば)し
胸に希望を 抱く日まで

遠い故郷の空は いつも重たいなまりいろ
想いはめぐる 幼い日ごろ
どおせ戻らぬ 夢とは知れど
更けて都(みやこ)に降る雨に 降る雨に
俺もかくれて 泣いている
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