鳥羽の旅

小雨に濡れる 浜撫子(はまなでしこ)の
花に面影 浮かべています
別れてみれば あの日の事が
胸に心に よみがえる
沖の神島 夕景色
波も静かな 鳥羽の海

短い日々の ふたりの暮らし
愛に嘘など なかったけれど
ひとりで旅を 続けていても
なぜか虚しさ 募るだけ
鳥羽は海沿い 海女(あま)の町
一度あなたと 来たかった

あの日の夢は 戻ってこない
そっと見つめる 真珠の指輪
ホテルの窓で 潮騒聞けば
細い体に 浸みてくる
空はいつしか 秋模様
あなた逢いたい 鳥羽の旅
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