君恋酒

ごめん すまぬと 思いつつ
向けた背中が 遠くなる
泣くな泣くなと 旅路の雨が
俺のなみだを また誘う
白いおもかげ
連れて亦(また)飲む 君恋酒よ

思いどおりに ならないと
道に膝つく 夜もある
吹けば崩れる 積み木の様な
寒い暮らしは させられぬ
雨のとれもろ
胸に染みるぜ 君恋酒よ

夢のかけらを 集めても
元のふたりにゃ 戻れない
ひとり身を引く おとこの心
いつか分かって くれるだろ
明日のしあわせ
ねがう旅路の 君恋酒よ
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