写真

引き出しの奥に あいつの写真
捨てたはずなのに 残ってた
あれから時が随分過ぎて
こんな 人の事 忘れてた

思い出 常に 調子がよくて
憎みあった傷も癒え
許したわけじゃないけれど
あいつの写真 眺めてた

すぐに我に返り ゴミ箱めがけ
くしゃくしゃに丸めた恋人を
ポンと放り投げて それが床に落ちる
なんだか未練 あるみたい

あいつが恋しいわけじゃなくて
時間の行方にひっかかり
私の過去を 噛みしめたら
思わず胸が熱くなる

ゴミになってしまう あいつの写真
世界の過去もゴミだらけ

それでも孤独を見せ合えたり
素直に心をぶつけたり
とにかく素敵なとこだけを
そのうち褒めてあーげよかな?

引き出しの奥に あいつの写真
捨てたはずなのに 残ってた…
捨てたはずなのに 残ってた…
捨てたはずなのに 残ってた…
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