とまり木

手を伸ばせば 届きそうな
幸福追いかけて
今日も一人 とまり木の上
喉に熱く 浸み通るは
何杯目の ウイスキーだろう
胸の痛み 沈んでゆくよ
命からがら愛して
命ギリギリ憎んだ
アイツの顔が 遠のいてゆく

目を凝らせば 風を避けて
別れの傷をいやす
鳥が一羽 とまり木の上
グラスの中 琥珀(こはく)の海
なんて苦い ウイスキーだろう
波立たせて 飲みほしてゆく
命からがら愛して
命ギリギリ憎んだ
アイツの顔が 遠のいてゆく

命からがら愛して
命ギリギリ憎んだ
アイツの顔が 遠のいてゆく
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