陽炎~摩利支天女

ちぎれた空に かざす掌(てのひら)
まっすぐに見つめていた 遠い日の陽炎(かげろう)
いつか信じた 人の心を
思い出し抱きしめても 寂しさはつのるよ

たぐりよせても見えない あなたのこころ見えない
ひとの想いはいつでも 流れる風なの
見上げる空は何色? 一番星はどこなの?
わたしの夢はいつでも 迷い道

風は 呼んでいる
赤い 花一輪
巡り 会えるまで

茜色(あかねいろ)さす 窓辺にひとり
金色の光のなか ゆれていた陽炎(かげろう)
何も知らずに 生きてゆくのは
誰よりもあなたのこと 好きだからできない

悲しみ越えて生きろと 強くわたしを抱いたわ
人の願いを叶える 情熱のなかで
見つめつづける瞳と 走りつづける思いと
わたしの身体(からだ)いつの日 燃えつきる?

風は 泣いているのか?
深い 闇のなか
涙 涸れるまで

赤い 夢のなか
心 躍らせて
きっと 巡り会う

いつか 辿り着く
遠い 時を超え
青い 月明かり

風は 呼んでいる
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