橋のうえで

ひび割れて
古ぼけた
昔ながらの
この橋を
人は渡り
時は過ぎゆき
数えきれない想いや
微笑みや涙を
はこんだ

ここにきて
パパといっしょに
流れてゆく水を
眺めてごらん
ゆるやかな流れは
遠く海へ向っている

ここにきて
子供だったパパは
流れてゆく水を
ながめたものさ
おまえの知らない
パパのパパと
おまえは
あの日の私だ

おまえの瞳の中に
パパはむかしの
自分を見つめる

街も森も空も
河の流れさえも
炎となったあの日から
ひとりぼっちの
子供だった自分を

おまえの瞳は
ふしぎな光と
やさしさであふれている

おまえは走り
おまえは泣きわめき
おまえは笑い
おまえは歌う

悲しむことさえ忘れてしまっていた
むかしの私のかわりに

ラララ ラララ
歌をうたう 今は
ラララ ラララ
歌をうたう 今は
ラララ ラララ
歌をうたう 今は
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