女ヤン衆流れ唄

白い流氷 船首(みよし)で分けりゃ
帰れ帰れと 海が泣く
根室生まれで オホーツク育ち
花も蕾の 優(や)さ肌を
ゴムのかっぱに 押し込んで
女ヤン衆 アンアアン… 流れ唄

雪を被(かぶ)った ラウスの山が
波の谷間に 見え隠れ
海が暴れりゃ 苦労もするが
時化(しけ)は大漁の 知らせだと
怒鳴るしぶきに 乗せられて
女ヤン衆 アンアアン… 気が勇む

好きなお方(ひと)は いないじゃないが
親をすてては 嫁げない
明日は北見の 流氷祭り
遠く聞こえる 笛の音に
恋のみれんを 断ち切って
女ヤン衆 アンアアン… 流れ唄
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