口笛

いつも少年は 口笛を吹いていた
空が雲った時も どしゃぶり雨の日も 吹いていた
いつも少年は 口笛を吹いていた
大人達がみんな しかめっ面してても 吹いていた
いつか この口笛が空に響きわたって
全ての人の心がはずむと 信じてた

いつも少年は 口笛を吹いていた
怖い夢にうなされ 眠れない時でも 吹いていた
いつも少年は 口笛を吹いていた
よどんだ人の心に 出会ってしまった時も吹いていた
いつか この口笛が星の音符になって
全ての人の願いが叶うと 信じてた

いつか この口笛が 空に響きわたって
全ての人が 笑顔になれると 信じてた
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