筑波おろし

筑波おろしが 身にしむ頃は
故里(くに)が恋しい あの娘が愛し
義理のしがらみ 浮世のなさけ
肩に振り分け エェェー
雲と旅ゆく 水海道(みつかいどう)

水の流れに 逆らういのち
馬鹿を承知の 街道がらす
泣いてくれるな 板東太郎
これも若気(わかげ)と エェェー
意地で見得きる 竜ヶ崎

夜風(かぜ)が運んだ 故郷の唄か
佐原(さわら)ばやしを 確かに聞いた
かけた不孝を おふくろさんに
せめてひと言 エェェー
会って詫びたい 鹿島灘(かしまなだ)
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