亜矢の三度笠

女だてらに 故郷(ふるさと)はなれ
知らぬ他国を 風まかせ
嫌でござんす その先は
聞いてどうなる 訳じゃない
泣いて諫(いさ)めた お袋さんに
夢で詫びてる アァ…
三度笠

暫くでござんした。
どちらさんもお倖せそうで…
エッ…あっしですか?
そりゃ、淋しい時も辛い時もあります。
でも、あっしはこれからも
精一杯歌って参ります。
どうぞよろしゅう、おたの申します。

空の青さに チョイと誘われて
廻し合羽の ひとり旅
宿場はずれの 茶屋娘
粋なお人と 謎かける
旅でござんす 青空道中
どうせ気ままな アァ…
三度笠

惚れたあんたに 背中を向けて
しぐれ街道 どこへ飛ぶ
切った啖呵(たんか)も 慣れました
口紅(べに)もつけない 旅がらす
男まさりの おんなの舞を
見せてあげましょ アァ…
三度笠

それじゃ皆さんお達者で、
ごめんなすって…
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