純子の涙

音もなく降る雨に 濡れながら
しのんで来たのか 人目をさけて…
ふるえる体を 抱きしめりゃ
時間を止めてと 言うおまえ
純子 純子 純子は逢うたびに
涙をひとつぶ ひとつぶ置いて行く

言いかけてやめたのは さよならか
見つめる瞳に 別れが揺れた…
あなたがいなけりゃ もう二度と
幸せなんかは いらないと
純子 純子 純子の哀しみが
きらりと光った 光った白い頬

思い出に振り向けば 聞こえるよ
忘れていいのと やさしい声が…
愛する心は 一途でも
どうにもならい 恋だった
純子 純子 純子はこの胸に
消えない涙を 涙を置いて行く
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