パントマイム

愛という名前の 絆で結ばれ
そしていつの間にか 縛られた二人は
セキセイインコが 鳴いている朝のひととき
コーヒーのわく音がして 二人は黙ってる
あなたが煙草を すいながらレモンの木を
見始めたら出かける仕度 スーツ選び出す
あなたはシャワーを 浴びる時
いつもドアを あけたまま
かつてあれほど愛してた その仕草
なのにその同じ 仕草がいつから
愛のない愛のない 生活(くらし)に

あなたの車が フルスピードで遠去かる
昔のように振り向きもせず 微笑(ほほえみ)すらくれず
今日は私の 誕生日だからあなたは
いつも忘れず何かをくれる ただそれだけのこと
もうこんな仕草だけの 言葉のない生活(くらし)は嫌
かつてあれほど胸踊る ときめきは
いつか色あせて 乾いたバラのように
静かに香りを 消した
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