涙は眠れない

僕のこの目をじっと のぞいてごらんよ
わかるはずだよ せつない胸が
知らずに踏んだ 野バラの花を
すててきたのは 僕だから 僕だから
涙は 涙は 瞼をぬらし
眠れないのさ 愛していたからさ

何もいわないことが いちばんいいのさ
嘘になるから 黙ってるのさ
夜霧のなかへ 忘れていった
たったひとつの 恋だから 恋だから
涙は 涙は 昨日も今日も
清いひかりを 忘れちゃいないのさ

みんな楽しくうたう 湖畔のロッジへ
ひとりきたのさ 忘れるために
このままここで 枯れ葉のように
散ってゆくのは いやだから いやだから
涙は 涙は 小川のように
僕のこころを流れているんだよ
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