都会の風よ

地下鉄につまったため息
吸い込みながら生きてる
顔の見えないこの街

プライドをおし殺すことにも
いつのまにか慣れている
俺に気付いたよ

少しだけゆるめたネクタイが
ちっぽけな自由連れてくる
そんな毎日さ

都会の風よ 吹き飛ばした夢の
かけらはまだ残っているから

ビルの街 夕暮れの空が
なぜか今日は目にしみる
明日もここで生きてゆくのさ

老いぼれたボクサーのように
思い出はまだ語れない
拳を固めるだけ

都会の風よ 冷たく吹くがいい
唇かみ 俺は生きてゆく
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