雪挽歌

こらえきれずに しのび泣く
胸の寒さよ せつなさよ
恋にそむかれ ただ独(ひと)り
何を頼りに 生きればいいの
外は粉雪(こなゆき) 心は吹雪(ふぶき)
冬の海峡 女哀しく 爪を噛む

闇(やみ)に尾を引く 灯台よ
夢をともして この胸に
たとえ嘘でも 気やすめの
手紙ください 優しさ添えて
外は粉雪 心は吹雪
夜の海峡 吐息まじりの ひとり言

指に素肌に 黒髪に
逢えぬつらさが からみつく
あなた教えて 未練火を
どこで消したら いいのでしょうか
外は粉雪 心は吹雪
冬の海峡 女震えて 眠れない
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