一億分の一の小説

君に貰った小説の最後のページに
願いを込めて ほら近づくよ

今立つ現状そのものが
読んでいた小説と内容がタイムリーに重なってくよ
騒然とする街を出て 忘却の果て
意味のない 沈黙を選択し 厚いカーテンを閉めた

着火 booming ready go
premiereのhope
try... pray...
紡ぎ出した 一億からのメッセージ

この暗い部屋に太陽の光が欲しくて
君の似顔絵を描いてみたんだ 似てるだろ?
また会えるよな? また会えるよな?
次は君が僕の絵を描いてくれよな 追憶から世が覚める

君に貰った小説の最後のページに
少しだけ書き足したストーリー
「その後ずっと笑顔が溢れる日々が続いた」と
願いを込めて いつかこの物語と重なるように

清栄を君に送るよ 天命のように図らずとも
愛をギュッと感じてくれりゃ それで良い
成す術もなく立ち竦み 前向いた涙目から
こぼれそうなら もう返事はしなくたっていい

真っ暗な街で 悲しみに声をふるわせ
僕の名前を呼ぶ君の声が聞こえたんだよ
もう大丈夫だよ ほら大丈夫だよ
誰より強い僕が君のこと包みこむよ
厚いカーテンを開けた

君に貰った小説の最後のページに
少しだけ書き足したストーリー
「どうしようもないくらい 愛し愛される日々が続いた」と
願いを込めて いつかこの物語と重なってくように

着火 booming ready go
premiereのhope
try... pray...
紡ぎ出した 一億からのメッセージ

昨日ベッドの中で見た 夢の話をしても良いかい?
何処へでも行ける魔法を手にしたんだけれど
楽園でもなく この世の果てでもなく
やっぱり 君の所へ行ったよ
どうしたってそこを選ぶだろう

二人で読んだ小説の最後のページには
特別なストーリーを書き足そうよ
同じ言葉 同じ素敵な物語 願えば
ほら 近づくよ
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