たぶん青春

補習サボって
でこぼこした影二つ並んで歩いた

急な気まぐれで青い海を目指す二人
長い坂 空だけ見つめてた

記憶の地図辿って
たまには迷って
そうして進んでく
小さいころの冒険みたいに

ずっと
そのまま歩いて
どんどん歩いて
獣道になっても
海を見るまで帰らなかった

笑顔作るのが得意じゃない
僕の横にいたのは君だけで

話しかけるときも黙るときも
気を使わずにいられる
距離が気楽だった

二人だけの秘密も
弱気な涙も
誰も知らない真実
僕等をつなぐ記憶になった

そうさ
傾く日差しと
君の励ましと
あの海の冷たさを
大人になっても忘れない

二人のいる場所が別々になっても
言葉を交わせなくなっても
信じているから君を

ずっと
時間が進んで
季節が巡って
世界が変わったって
僕等はきっとつながってる

砂浜の感触と
潮風の匂い
誰も知らない時間
僕等をつなぐ絆になった

記憶の地図辿って
さんざん迷って
やっと見つけた海は
想像よりも大きかった

帰り道は暗くて
体もダルくて
それでも楽しかった
君といるだけで笑顔になれた

ありがとう
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