縁があったらまた逢おう

あばよさよなら 港の鴎
海が呼ぶから 俺らは行くぜ
親の代から マドロス稼業
胸ににじんだ 潮の香りは
一夜じゃ抜けぬ
あゝ あてさえないが
御縁があったら 又逢おう

あばよさよなら 港の鴎
無理に作った 小粋な笑顔
波止場出るまじゃ くずさぬものさ
一人しょんぼり やけに淋しい
あの娘の姿
あゝ そむけた瞳
のぞいちゃいけない 仁義だぜ

あばよさよなら 港の鴎
どうせつなげぬ ちぎれたテープ
未練残さず 波間に棄てて
別れ汽笛を 思い切りよく
鳴らしておくれ
あゝ マドロスさんは
錨をあげたら 海のもの
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