『透明なゆりかご』『きのう何食べた?』で知られる安達奈緒子によるオリジナル脚本。
宮城県気仙沼湾沖の島で生まれ、気象予報士の夢を追いかけるモネこと永浦百音の成長を描く物語となっている。
ヒロインは『あさが来た』『なつぞら』などに出演したまっすぐな存在感と演技力で見る者を魅了した清原果耶が演じる。
他にも内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎など実力派ぞろいのキャスティングになっている。
本作は東日本大震災から10年目の節目にあたる年にNHK東日本大震災プロジェクトの一環として東北の現在と未来に焦点を当てた物語となっている。
音楽は『おおかみこどもの雨と雪』や『バケモノの子』などの映画音楽や多くのCM音楽、執筆など幅広く活動している高木正勝が担当する。
主題歌は結成から25周年迎えてなお、男女問わず老若男女問わず幅広く人気のあるBUMP OF CHICKENが『なないろ』をドラマの為に書き下ろした。
制作統括は吉永証、須崎岳。プロデューサーに 上田明子。
演出は 一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子。
2021年5月17日(月~金)午前8時スタート
永浦百音 演:清原果耶(あさがきた、透明なゆりかご、なつぞら、俺の話は長い)
永浦耕治 演:内野聖陽(ふたりっ子、臨場、JIN-仁-、真田丸、ブラックペアン)
永浦亜哉子 演:鈴木京香(きらきらひかる、華麗なる一族、夜行観覧車、グランメゾン東京)
永浦未知 演:蒔田彩珠(ゴーイングマイホーム、五年目のひとり)
永浦龍己 演:藤竜也(時間ですよ、大追跡、北条時宗、やすらぎの郷)
永浦雅代 演:竹下景子(北の国から、純情きらり、ゲゲゲの女房、わろてんか)
及川亮 演:永瀬廉(信長のシェフ、俺のスカート、どこ行った?)
野村明日美 演:恒松祐里(私に恋したお坊さん、真田丸、もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~)
後藤三生 演:前田航基(べしゃり暮らし、連続殺人鬼カエル男、どんぶり委員長)
早坂悠人 演:髙田彪我(私に恋したお坊さん、家族ノカタチ、FAKE MOTION-たったひとつの願い-)
及川新次 演:浅野忠信(ロング・グッドバイ、刑事ゆがみ、いだてん)
新田サヤカ 演:夏木マリ(夜行観覧車、私結婚できないんじゃなくて、しないんです、中学聖日記)
菅波光太朗 演:坂口健太郎(東京タラレバ娘、シグナル長期未解決事件捜査班、35歳の少女)
佐々木翔洋 演:浜野謙太(グッド・ドクター、まんぷく、面白南極料理人)
神野マリアンナ莉子 演:今田美桜(花のち晴れ~花男Next Season~、3年A組-今から皆さんは、人質です-、半沢直樹)
高村沙都子 演:高岡早紀(JIN-仁-、花のち晴れ~花男Next Season~)
安西和将 演:井上順(HERO、ドクターX~外科医・大門未知子~、エール)
鮫島祐希 演:菅原小春(いだてん)
話数 | サブタイトル | あらすじ |
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第1週 | 高校を出た百音は大学受験に失敗し、登米市で祖父の知り合い・サヤカのところに下宿し、森林組合で山林ガイドや林業の見習いとなった。東京から登米に来た気象キャスター朝岡にはサヤカとつながりがあった。 | |
第2週 | 正式に森林組合の職員となった百音。妹の未知は幼馴染の亮と再会。百音は小学校の体験学習に付き添うが悪天候に遭遇する。 | |
第3週 | 百音は気象予報士の視覚に興味を持ち、天気の勉強を始める。実家に帰省した百音は亮立ち幼なじみと再会する。百音はかつて吹奏楽をしていたがやめた理由があった。 | |
第4週 | バーベキューをする永浦家。百音は祖父・龍己が木材に詳しいのを不思議がる。耕治は亮の父・新次と再開する。一方、三生はカキの研究をする未知や漁師をする亮の姿をみて落ち込んでいた。 | |
第5週 | 登米に戻る百音には広葉樹の新商品開発が待ち受けていた。アイデアを思いついた百音は開発に着手するが、途中で天気に興味を持ち勉強を始めるのだった。 | |
第6週 | 天気への関心を募らせる百音。そんなときに百音はジャズ喫茶を営むトムさんこと田中知久からテーブル作りを頼まれる。実はトムさんは耕治と旧知の間柄だったのだ。 | |
第7週 | 百音は気象予報士試験に落ちてしまう。再受験に向けで勉強する百音。一方でサヤカが骨折してしまう。サヤカを助けようと運転免許を取ろうとする百音。 | |
第8週 | 年末、百音は3度目の気象予報士試験の準備をしつつ、故郷へ帰省する。実家では、亮の父・新次のことで、家族が悩んでいた。新次は耕治と幼なじみだったが疎遠になっていた。その新次がトラブルをおこし、百音と未知は、亮の心中を察して心配するが…。 | |
第9週 | ヒバの伐採の日が近づいていたが、森林組合では伐採後の木材の保管場所について苦心していた。そんな中、百音の気象予報士試験の合格の通知が来る。サヤカに報告しようとする百音だったが、なぜか伝えることができない。結局、言い出せないまま伐採の日が迫る。そして、百音は木材の保管場所についてある提案をするが…。 | |
第10週 | 気象予報士の資格を取った百音は上京する。気象情報会社の採用面接を前に下見で会社を訪れると、突然、気象予報士の野坂にテレビ局へと連れていかれる。そこで待ち構えていた朝岡は、夜のニュースの気象コーナーを野坂や若手気象予報士の莉子に任せていなくなってしまう。急きょ気象コーナーを手伝うことになった百音は、戸惑いながらも気象報道の世界に飛び込んでいく。 | |
第11週 | 百音は気象情報会社に正式採用となり、気象予報士として働き始める。菅波にも採用されたことを伝えるが、そっけない返事しかなく百音はなぜかモヤモヤする。そして、下宿先の銭湯には上京してきた幼馴染の明日美も住むことに。朝のニュース番組の気象コーナーを担当することになり百音は充実した日々を送るが、ある日、銭湯について思わぬ事実が明らかになる…。 | |
第12週 | 東北の太平洋側から台風が上陸しそうだ、という情報が入ってきた。台風に不慣れな地域では大きな被害が出るのでは、とJテレ気象班一同に緊張が走る。百音は宮城の人たちにどのような対策を取ればよいか伝える。そしてある日、朝岡を訪ねて、車いすマラソン選手の鮫島がやって来て、百音はスポーツ気象という新しい仕事にかかわることに。 | |
第13週 | 車いすマラソンの選手・鮫島のサポートをすることになった百音たち。暑さに弱い鮫島のフィジカル面を改善するため、菅波も加わる。鮫島のサポートを通してお互いを少しずつ理解していく百音と菅波だったが、あまりにじれったい二人の様子に、明日美は頭を抱える。そんな中、百音は鮫島が実際にトラックで走る姿を目の当たりにして、ある提案を思いつく。 | |
第14週 | 百音は、菅波の過去の苦い経験を知る。ある日、朝岡がスポーツ気象に専念するため、気象キャスターを降りることに。朝岡の後任となった莉子は大喜び。そして、莉子が担当していた中継キャスターには、なんと百音の名前が挙がる。その数日後、耕治が、突然、百音の仕事場をふらりと訪ね、そこで初めて、朝岡と出会い…。 | |
第15週 | 未知が東京へやって来る。休暇と、百音と菅波の様子を偵察に来たのだった。中継キャスターになった百音は、練習ではしどろもどろ、朝岡の後任の莉子も、調子をくずしてしまう。その週末、菅波と会う約束をした百音は未知と明日美にも応援され、菅波に気持ちを伝えようと意気込む。ところがその前日の夜、亮が突然百音の前に姿を現して……。 | |
第16週 | 東京に突然現れた亮は、新次のことを、百音に相談しようとしていた。未知は亮がいざという時、頼るのが百音であることに苛立ち、百音に強く当たる。百音は長距離バスで気仙沼に帰ろうとする亮を引き留め、汐見湯へ連れ戻す。そこへ、明日美から連絡を受けた三生や悠人も仙台から駆けつけ、久しぶりに幼なじみ6人が集結する。 | |
第17週 | 持ちが通じ合った百音と菅波。登米を訪れると、サヤカたちから祝福される。一方、莉子は、気象コーナーの視聴率が芳しくなく、悩んでいた。ウェザーエキスパーツで新事業の社内プレゼンが開かれ、野坂や内田、百音の熱意のこもった様子を見た莉子は、さらに落ち込む。そんなある日、高村から気象班に驚きの発表があり…。 | |
第18週 | 2019年、百音は24歳。サポートを続けていた車いすマラソン選手の鮫島が、ついに国際大会の代表の座を手にする。新しいビジネスに精力的な朝岡は、今度は一般の人から天気の情報を集めるアプリの運用を始めていた。百音は、故郷・気仙沼への思いも手伝って、社長の安西に地域密着型の気象サービスの新事業を提案する。そんな中、大型の台風が日本列島に迫る。 | |
第19週 | 大型台風が去った直後、気仙沼の百音の実家近くで竜巻が発生する。家族は無事だったが、龍己のカキ棚が大きな被害を受ける。ちょうど東京に来ていた菅波は、結婚について百音と話そうとしていたが、百音は急ぎ故郷に向かう。そして、久しぶりに家族や幼なじみと再会する。一方、菅波はかつて新人時代に診察を担当した元ホルン奏者・宮田と偶然出会う。 | |
第20週 | 気象班や汐見湯の面々に見送られ、百音はウェザーエキスパーツの地方営業所スタッフの立場で、気仙沼へ戻る。そして市役所に勤める悠人の協力で、まずはコミュニティFMで、気象情報を伝えることに。そんな中、永浦家に亮や三生ら幼なじみたちが集まる。そこで、亮から「なぜ島へ戻ってきたのか?」と百音は問われ、地元のために働きたかったからと答えると、亮からは思わぬ言葉を突き付けられる。 | |
第21週 | 民宿業を再開したいと考えだした亜哉子。それを龍己は応援する。一方、未知は東京の大学で本格的に研究をしないか、と誘いを受けていたが、今の仕事や将来のことなどに思い悩み断り続けていた。そんなある日、百音の職場のコミュニティFMに、あかりが現れる。授業時間にもかかわらず帰ろうとしないあかり。実は、あかりは亜哉子とある縁があった。 | |
第22週 | 亮は、中古だが自分の船を持とうとしていた。耕治が購入の資金面で相談に乗るが父・新次とは話せずにいる亮を、百音や未知は心配していた。年が明け、亮が漁に出ていた日、三陸沖が大しけになることに気付いた百音は、滋郎ら地元の漁師たちに沖に出ている船を急ぎ戻すよう進言する。そして多くの船が港に戻る中、亮の乗る船が悪天候で動けなくなっていた…。 | |
第23週 | 亮は嵐の海から無事に戻った。百音の後押しもあり、新次は、船を買おうとしている亮のことで、耕治に相談するため永浦家を訪れる。新次は震災で行方不明になった妻の美波のことに、区切りをつけようとしていたのだ。新次の話を聞いた耕治は、自身も永浦水産の将来について考えていたことを、龍己に打ち明ける。そんなある日、百音の前にあの人物が現れて…。 | |
最終週 | 菅波がついに気仙沼へやってきた。たまたまその場にいあわせた亮は、菅波にある問いを投げかける。そして、いよいよ百音は菅波を家族に引き合わせようとするが、耕治はなぜか出かけてしまっていた。そんな中、未知も亮と気持ちを確かめ合い、前へ進もうとしていたが、東京の大学に行くかどうか、心を決められずにいた。百音は、未知の思う通りに進んでほしいと願い、その背中を押そうとするが…。 |