このフレーズは深夜のガッツポーズ案件でした。

―― 2曲目「今だってI LOVE YOU」は、コロナ禍におけるファンモンからのラブソングのようなイメージでしょうか。

加藤 そうですね。コロナ禍、なかなか人と人が会えないなかでの『再会』をテーマにしたラブソング。そして、すけすけ丸見えの裏テーマはファンモンとベイビーズ、いわゆるファンモンファンのみんなとの再会を歌っている曲ですね。

―― ちなみにお二人はステイホーム期間の初期、どのように過ごされていましたか?

モン吉 …アレ? 何してたかなぁ。

加藤 なんかアウトドアとかじゃないの?

モン吉 そうだ。そんな大人数じゃなく家族と焚火をしたりだとか。自然に救われていた感じですかね。

加藤 俺はー…、家でプロレスの本を読んでいました。一世を風靡したプロレスラーの動画を観たり。モン吉のアウトドアと同じぐらいプロレスが好きですね。まぁそんな二人です(笑)。

―― この曲には<Zoom>というリアルなワードも登場しますね。

加藤 そうそう、これはHIP HOPだからなせる技というか。その時代ならではのワードを切り取って、瞬発的に韻にできるというのはおもしろい文化だなと思います。二人でラップミュージックを作ろうと決まった段階で、この今を歌いたいなと歌詞を書いた曲ですね。

―― 歌詞の内容も素敵なのですが、すごく聴いていて語感が気持ちよい曲だと思いました。

モン吉 やっぱりファンちゃん、ラップすげー上手いと思った。日本人離れしているというか。

加藤 ありがとう(笑)。この曲は韻の踏み方が気に入っていますね。とくに<浦島太郎>と<虚しさだろう>で7文字で固く韻を踏めたのが。

モン吉 そこねー!これは本当に良いよ。

加藤 意味合いとしても「なんで浦島太郎ってカメを助けて、良いことをしたはずなのに、最後は玉手箱でおじいちゃんになってしまって終わるんだろう」ってモヤモヤ感が残るような虚しさを表現できたし。僕、歌詞を夜中に書くことがあるんですけど、このフレーズは深夜のガッツポーズ案件でしたね(笑)。良いフレーズができて「よしっ!」ってガッツポーズできたところ。

モン吉 これって<浦島太郎>と<虚しさだろう>どっちから考えたの?

加藤 えっとねぇ…<浦島太郎>だね。なんか<LINE>じゃ味気ないし、<Zoom>だって所詮は画面越しだし、このままじゃあっという間に年取っちまうなぁ…。これって浦島太郎みたいじゃんか、って。そこで<浦島太郎>で韻を踏もうと思ったんですよ。そこから、浦島太郎…浦島太郎…<虚しさだろう>!よっしゃー!みたいな(笑)。韻っておもしろいよね。急な物語を運んできてくれることもあるから。

モン吉 そうだね!自分じゃ思いつかないストーリーを呼んでくれる。いや、本当に「今だってI LOVE YOU」の韻は神がかっていると思ったよ。

加藤 ちなみに、八王子の大先輩でもあるKICK THE CAN CREWのLITTLE君もこの歌詞を読んでくれたみたいで。LITTLE君は<焦るハートは弾けるポップコーン 君がスイートハニーなら好都合>の部分を「良いね」って言ってくれて。ありがたいなと思いました。この曲は隠れ韻のようなものも結構あるので、言葉の響きや気持ちよさを楽しんでほしいですね。

―― お二人が歌詞面で影響を受けたアーティストというと?

加藤 自分にとっての教科書のような存在は、Mr.Childrenさん。応用を教えてくれる先生のような存在は、桑田佳祐さん。放課後に学校では教えてくれないような秘密の遊びを教えてくれる存在は、KICK THE CAN CREWさんかな。

モン吉 俺はわからないなぁ。聴いてきた全員かな(笑)。ミスチルさん、桑田さん、宇多田ヒカルさん、チャゲアスさん、ユニコーンさん。ラップだったら、KICK THE CAN CREWさん、RHYMESTERさん、KGDR(キングギドラ)さん。もういろんなアーティストさんの影響を受けていて、それが少しずつ自分のフィルターを通した歌詞になっている気がします。

―― ありがとうございました!では最後に、これから挑戦してみたい歌詞はありますか?

加藤 やっぱり八王子の歌をまたいっぱい作りたいですね!これまでもたくさんあるんですよ。ファンモンだったら「八王子純愛物語」って曲だったり。ソロでも俺は「八王子キッド」って曲があるし、モンちゃんもLITTLE君(KICK THE CAN CREW)と一緒にやった…

モン吉 八王子」って曲。

加藤 もうちょっと違ったタイトルつけろよ~(笑)。「八王子」って曲やられたらジ・エンドじゃん!まぁ地元・八王子のこれぞ!というところを歌ったものをまた1曲作りたいですね。

モン吉 八王子を歌った曲でドン!とシングル出したいよね。

加藤 あと八王子でツアーやりたいと思っています。

―― 八王子市内だけで!

加藤 そう(笑)。T.M.Revolutionの西川さんが滋賀出身で、滋賀県内のホールだけをまわるツアーをやったんですよ。すっげー羨ましくて。八王子のなかでもいくつかライブができる場所があるから、そのなかだけでやってみたいんですよね。ツアーTシャツも八王子市内の街の名前で埋め尽くしたいです。全国から八王子に来てもらって、高尾山とか観光してもらって、八王子にお金を落としてもらう(笑)。

モン吉 大賛成だよ!

加藤 これが今の俺とモン吉の夢ですね。

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FUNKY MONKEY BΛBY'S
ニューシングル 『エール』
2021年9月22日発売
ドリーミュージック


MUCD-5395 ¥1,100(税込)
収録内容
直筆色紙プレゼント

ファンキー加藤の好きなフレーズ
モン吉の好きなフレーズ
毎回、インタビューをするアーティストの方に書いてもらっているサイン色紙。今回、FUNKY MONKEY BΛBY'S ファンキー加藤さん、モン吉さんの好意で、歌ネットから2名の方に直筆のサイン色紙をプレゼント致します。
※プレゼントの応募受付は、終了致しました。たくさんのご応募ありがとうございました!
FUNKY MONKEY BΛBY'S

東京八王子出身、ファンキー加藤とモン吉の2人で再始動した2MCグループ。前身のグループであるFUNKY MONKEY BABYSは、DJケミカルを加えた3人組グループで、2004年元旦に結成。2006年1月、CDジャケットに東国原英夫元宮崎県知事(当時そのまんま東氏)を起用したシングル「そのまんま東へ」でメジャーデビュー。「告白」「ヒーロー」「あとひとつ」など、数々のヒット曲を送り出し、国民的大人気アーティストに。そして2013年6月、人気絶頂の中、夢の舞台でもあった「東京ドーム」にて同グループを解散し、結成から約10年間の活動に幕を閉じた。

解散から約8年の時を経て、2021年3月11日TBS『音楽の日』にて1夜限りの3名フルメンバーでの再結成を果たす。同月、ソロ活動と並行してファンキー加藤、モン吉の2人での“ファンキーモンキーベイビーズ”の活動を発表。“FUNKY MONKEY BΛBY’S”と改名して再始動する。9月22日に再始動後初のシングルをリリース。10月1日にはFUNKY MONKEY BΛBY'Sとして初のワンマンライブ「WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY'S in 日本武道館 -2021-」の開催が決定している。
FUNKY MONKEY BΛBY'S Official Site