Prototype石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 純真さがシンプルな力に変わる時 世界に影をつくりだす ガラスケースに横たわる 光の存在に触れたくても 振り上げた手 降ろせなくて 落ちるようにしゃがみこんだ Prototype boy 明日の理想だけで 語り継ぐような美談にもならないけど この体を失いそうなギリギリの場所が 哀しいくらい似合ってる 嘘みたいな静けさは わずかな綻びが弾ける前触れのようだ 過剰なまでの眼差しが 膝の震えさえ逃がそうとしない この両手を挑発する ありふれた偽善さえも Prototype boy 心奪われてく 曖昧なジャブを繰り返す歯痒さで この領域に浮かび上がる残骸が 生きた分身に見え始めた それでも I shelter you 焦燥と放心の反動 絶えず私心が揺らいでる 今更の感傷ならかぶり振るけれど 使い捨てられる試作品 生きるのは自分だろうか? 今は考えない‥考えない‥ Prototype boy 明日の理想だけで 語り継ぐような美談にもならないけど この体を失いそうなギリギリの場所が 哀しいくらい似合ってる Prototype boy 心奪われてく 曖昧なジャブを繰り返す歯痒さで この領域に浮かび上がる残骸が 生きた分身に見え始めた それでも I shelter you |
砂の上のドルフィン石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 枯れ葉がまだらに浮かんで プールの底が見えない 錆びた金網を乗り越えた 海岸に迷い込んだドルフィン いるはずのないキミが今 泳いでるような 幻を見た マテリアルワールド この世界は 選ばれた者ばかりが作った訳じゃない なのにいつしか道の真ん中を 歩く瞳を失ってた気がする 誠実であろうとするほど まるで 漂流する大木のように 力なく流されていく 打ちあげられたキミは砂の上で 続く群れから外れても 何かを見つけた訳じゃなかった マテリアルワールド 外れたままの小さなネジ ベンチの影 転がってるけれど 拾いあげたら意外に重くて 世界はこんな風を欲しがっている マテリアルワールド この世界は 選ばれた者ばかりが作った訳じゃない なのにいつしか道の真ん中を 歩く瞳を失ってた気がする マテリアルワールド 外れたままの小さなネジ ベンチの影 転がってるけれど 拾いあげたら意外に重くて 世界は今 水を欲しがっている |
squall石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | どこからか拾ってきた 細長い枝で自分を囲むように線をかいた 誰も入って来ないで ここは静寂の樹海 長い雨ひたすら待つ 向こう側 向日葵のの群衆 毒々しいものをどこまで避けて 世界を語るつもりなんだろう? 待ちわびた squall 震えるほど圧倒されたいんだ 通り一遍等の言葉と温度はもう効かない あの日の砂場に打ちまけた 白く潔いフラグメンツに深く染み込む 悲しい自伝を喜ぶ花たち なんて単純になびく風よ この世の正しいこと鼻歌に変わってく 平然と咲き誇る 黄色の花の愛想笑い 乾き切った種をぼろぼろ落として 苦い味がする季節の連鎖を 深い霧の中 狂おしいほど完成されたいんだ 太陽が指差したものだけの価値の中で 微笑んでいられるものかと叫ぶ 鳥肌がたつように空が騒ぎだす 雨の前兆は壊れやすくって 両手で体をそっと抱きしめる 汗ばむ首筋が緊張を誘って そう誰もが上がって行ける訳じゃない squall‥‥ 震えるほど圧倒されたいんだ 通り一遍等の言葉と温度はもう効かない あの日の砂場に打ちまけた 白く潔いフラグメンツに深く染み込む |
クラウディ石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 僕の心が見えるだろうか? 月の光に照らされながら 帰る道がわからなくて座り込む 気休めの旅が薬にならず 感情をプレスしたままで終って 曇り空は黙りこんだ 寂しい夜はいつも残酷なほど用意されてる cloudy sky 昨日までの僕を動かした声が消えていく これからの僕は単純にもっと靴を鳴らして行ける 僕の心がわかるだろうか? 誰かに強く愛されたいと 望んでいるのに求めてないんだ たぶん両手を差し出されると 花束押しつけられたように その香りに背を向けるよ 欲しいものはいつもどこか望んだ姿ではなく cloudy sky 雨になったらこの物語は悲しいだけになる 薄暗い空に見えないままの優しさ甘えたいから cloudy sky 昨日までの僕を動かした声が消えていく これからの僕は単純にもっと靴を鳴らして行ける |
落涙石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 余計な戯言 浮かばないほど闇雲に 生きぬくことだけ すべてを注いでいられたら あたり前に登る月と太陽の下より 荒れた野原の風が性に合っている 戦えど戦えど終りなきものは 見るに堪えないここではなくて 人間の底にある救いがたい悪夢だけ 明日が我が身にないかもしれないこと うすら寒い夜が すり寄せそっと教えてきた その覚悟なければ 出会うことのない本当の 脱ぎ捨てた自分の力に出会えない 慰めに口にする善悪をすべて捨てることで 残された情熱のようなもの 強烈に見せつけて下さい 木々が揺れ 鳥は発ち 草の音が揺るぎなく 一斉にあなたへと流れだす 言葉少なにお別れしましょう まだ乾いてない傷をさらして 無情の地へ向わせてる何か 一生かけてもその衝動は 私にはわからないでしょう あなたを想いながらむせび泣く |
Shylpeed〜シルフィード〜石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | 柔らかな後れ毛は 日溜まりのように金色に 輝いて少女の時を刻んでいくよ このまま消えることができたなら 小さな傘さして あるはずもない水たまりに白い翼を映すよ Shylpeed 幻のように一日が終ればいい 赤色の日差し唇に触れる前に あなたに会いたい この羽が欲しいなら大事なものを差し出せと 「私はこの季節しか咲かない花です」 手紙を約束の木の下埋めた時には もう私は少女ではなく自分さえなくなっていた Shylpeed 黒髪をほどき階段を駆け上がった この街を見渡せる高い場所から あなたを探すよ 手を広げて たとえばあの錆びれた廃屋で 美しい歌を彼女は歌うよ ねえ自分であること誰かが言うほど そんなに大事なものなんだろうかって Shylpeed 幻のように一日が終ればいい 赤色の日差し唇に触れる前に あなたに会いたい |
49scale石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | そんじょそこらの流儀などいらない 風を詠める者だけが明日を生きるのさ 掴まされた剣より素手で感じろ 時に勇者であることよりも 時代の手足になり ひたすらに戦士であり続けた者 天と地が笑いかける 濡れてる虎の手のひらで 暴れる鹿の角つかみ 背中の鱗にまたがり 喉元逆鱗触れずに たえず威嚇して身を守るより 厳つい滝を登れるのならば そこらの魚でも竜になれるものなのさ 並んだラクダの頭で 静まる鷹のツメを研ぎ 迷わわぬ蛇の首抱いて ウサギの目に嘘をつかず 大河を一人で 渡る前の高鳴る動悸よ 真の敵を今見極めるのに 力はいらない 濡れてる虎の手のひらで 暴れる鹿の角つかみ 背中の鱗にまたがり 喉元逆鱗触れずに 並んだラクダの頭で 静まる鷹のツメを研ぎ 迷わわぬ蛇の首抱いて ウサギの目に嘘をつかず |
First Pain石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 誰かを永遠に失ったことなんてまだないけれど これが最後かもしれないと見つめた朝があった まっすぐに延びたこの白線を 踏み外さないように歩くのは もう未来をひとつ捨てているのと 同じじゃないか‥と微笑う どうして自分の体なのに自由にしてはいけないの? 君の瞳に嘘を重ねてもその答えは出さない 人混みに自分の気配消しても 繋がろうとしないその姿は 細い糸でせつなく結ばれてる者には 眩しく見える ヒトになろうとして何度も塗り重ねた空があった 途切れ途切れだけど確かな言葉をあげたいんだ 生きて 生きて 生きて 壁のない部屋に寝転んだら 見上げる小さな窓をあげよう 誰かを永遠に失ったことなんてまだないけれど 両手に収まらない予感と痛みを噛み締めてた どうして自分の体なのに自由にしてはいけないの? 君の瞳に嘘を重ねてもその答えは出さない 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて |
Blue Velvet石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | あなたが大事にしてた 青い膝かけがここにある 今夜こうして幼子のように抱きしめて眠るのよ ねえいいでしょ? あなたは私の前ではいつも疲れていた気がする だから私はいい子でいるしかなかったけど それはもういいの My blue velvet 小さな灯りの暮らしの中で窓打つ雨眺めながら そう あなたがすべてだった あの日のあなたと同じ歳になって初めて知る 鏡台の上飾ってた写真 いつも伏せたままになっていたけど 自分を救えるものは最後は私だけなんだと 言い聞かせてはどこかで過去を信じ続けていた横顔 MY blue velvet 生きているうちにこの世に何か残そうとしなくてもいい ‥Yes そう微笑うあなたがいた |
誰も教えてくれなかったこと石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 頬杖ついて 溜息をひとつ 完成間近の 泣き顔のロボット 固まりかけていた紙粘土 両手で崩してしまったよ 優しい目を向けないでと 無我夢中で走ってさえいたら チョウチョ巻き上げた分だけ 風を起こせると思ってた 誰も教えてくれない 誰も教えてくれなかったこと ふいにこの手を払われたことで 何かしてあげようと空回りしたよ 可愛そうだという慰めに似たもの 心の四隅に隠れていたかもしれない あの時本に書いてあったことが 色鉛筆12色におさまらず色を欲しがった 誰も教えてくれない 誰も教えてくれなかったこと 無我夢中で走ってさえいたら チョウチョ巻き上げた分だけ 風を起こせると思ってた 誰も教えてくれない 誰も教えてくれなかったこと 誰も教えてくれない 誰も教えないてくれたこと |
49scale石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | | そんじょそこらの流儀などいらない 風を詠める者だけが明日を生きるのさ 掴まされた剣より素手で感じろ 時に勇者であることよりも 時代の手足になり ひたすらに戦士であり続けた者 天と地が笑いかける 濡れてる虎の手のひらで 暴れる鹿の角つかみ 背中の鱗にまたがり 喉元逆鱗触れずに たえず威嚇して身を守るより 厳つい滝を登れるのならば そこらの魚でも竜になれるものなのさ 並んだラクダの頭で 静まる鷹のツメを研ぎ 迷わわぬ蛇の首抱いて ウサギの目に嘘をつかず 大河を一人で 渡る前の高鳴る動悸よ 真の敵を今見極めるのに 力はいらない 濡れてる虎の手のひらで 暴れる鹿の角つかみ 背中の鱗にまたがり 喉元逆鱗触れずに 並んだラクダの頭で 静まる鷹のツメを研ぎ 迷わわぬ蛇の首抱いて ウサギの目に嘘をつかず |
1/2石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 石川智晶 | 西田マサラ | 私の1/2に たとえばポケットに 一つしかない赤い林檎を ためらいもなく両手に おいてあげる優しさを持っていたいから 空元気の向こう側で ふたつの背中が静かに並んだ時 初めてひとりの人間になれるようで 季節はずれのふたつの線香花火 小さな灯が落ちるまでつき合ってよ Under the moonlight 永遠の1/2 笑顔が途切れると 素知らぬふりで歌い始めた 肩越しの存在が空白を埋めるように そばにいてくれる 取りとめのない話のように ふたつの横顔 向こう見ずな片割れは 寂しい時ほど はしゃいで見せるけど 心の1/2 涙で濡れたときは 差しだす傘の中 素直に入ってね Under the moonlight 近づくと似てない光の破片 重ねて太陽に透かして見れば 色をつけて呼び合うもの ふたつの背中が静かに並んだ時 初めてひとりの人間になれるようで 季節はずれのふたつの線香花火 小さな灯が落ちるまでつき合ってよ Under the moonlight |