SingGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | | そう 笑いあうことを きっとわかりあうことを 空はうたい 風はうたい ただそれを 誰がうたう そうここにあるものを ずっとうたえなかったよ かな愛しみは よろこびは やり場のない この想いは 聞えるか 聴こえるか |
COREGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | 長田進・GRAPEVINE | ここは七色 ここは七色になる ほらもう生まれよう ほら後がつかえてるんだ 狂ってしまいそうだ 狂ってしまいそうだってよ ここはどの色 ここはどの色になる これは洗えない 朦朧すれど洗えないね 叶ってしまいそうだ 笑ってしまいそう 止まってしまいそうだ キマって 決まってたんだろう ずっと待ってたのさ こうなるのを 一瞬の永遠を 熱くなった 熱くなったCOREはどうなるの 洗われる 目が醒めそうなんだ na na na… おれは七色になる ほら後がつかえてるぜ いい子の夢は夜ひらく |
GlareGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 散らばっていた光は 瞬きでは消えなかった 継ぎ足された明日は 眩しさなど通り過ぎて 青になって手をかざして見上げたら もう行くのかい たかが満ち足りた世界で 胸がいっぱいになって 見たろ光を 走り出したくなって正解だ 遮っていた暑さは 夜空に開けた穴を拡げた ただ笑ってそっと寄り添って そう 誰もがわかり合う前提として ここが実態の無い世界なら 街は立体になって 空に届けば 弓の月は弧を描いて 散ったんだ そう照らして いつも照らしているだけの 光になってさ たかが満ち足りた世界で 胸がいっぱいになって ほらもう行かなきゃ 走り出したって 待っててあげるさ |
ジュブナイルGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 始まりを知った 新しい風をきった 本気でそう思えた 振り返る口実と空回る両脚を ぶら下げて行くんだ 焦れた日々に僕らは離ればなれ どこかで会えるととぼけていた 悲しい事を言った ある意味の誠実さ その手のポーズはもういいさ 弄りあう本質と直に触る傷口と どっちが笑えんだ 抱えたままで僕らはどこを見てんだろう 遠くを見てても気付かなかった いつか見た様な手付かずの永遠は 短く刈り取られた記憶と共に 消えてった 抱えたままの僕らはどこへ向かうだろう そう自分勝手にこじつけた世界に立つ 馬鹿げた僕らはそうずっと離ればなれ もう一度会えると信じながら |
TwoGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | One 忘れてしまわぬように指を折る Two 数えてもどうにもなるものではない 返されてもいまさら使えないから 並べたら そうなんだかぶり返しそうな いとおしいいとおしい糸を手繰り寄せ たったこれだけ これだけのこと One 忘れてしまわぬように指を折る Two 何度も数えてもふたつしかない いとおしいいとおしいはずのこの行為は たったこれだけ これがすべての いとおしいいとおしい糸を手繰り寄せ たったこれだけ これだけのこと たった たった |
また始まるためにGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | 長田進・GRAPEVINE | 汗は流れて頬をつたう どこまで続けるのだろう 見て見ぬふりでかまわない 人はそれを咎めないだろう きみが伸ばした手は空にとどいて 朝の光を連れて 世界のどこかでは喜びに溢れ それは本当かい それは本当かい 顔を歪めて街を行く やさしい力はどこにある 歌はこうやって風に紛れて 誰にも聴こえないままで きみが伸ばした手は空にとどいて 朝の光を連れて 世界のどこかでは喜びに溢れ それは幻想かい それは幻想かい |
鏡GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 田中和将 | | 薄皮のように斜交い模様に 剥いで繋いで 押し花のように染み込ませる 全ての頁に 夏が来て窓に降りそそぐ 誰にも言えずに触れずに 尖った自意識を 描き出すフレーズにぶれずに 鏡に映して 変わってゆく身を綴る 皮膚の下には微かな流れ 引いて寄せる もうあとどのくらいこうしていられるかわかってる 飽きが来て戸を開け放つ時 誰にも言えずに触れずに 尖った美意識を 何にも見えずに聞こえずに 闇の音を聴く 掻き出すフレーズに狂えずに 尖った自意識を 描くイメージを掬えずに 鏡に映して僅かな頁をく繰って この日々にキスを贈る |
女たちGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | 彼女行った「恨んじゃいない」って それってもしかして 彼女言ったんだ「あながち嘘じゃない」 あながちってなんだね Some girls を愛せ Some girls を愛してよ 彼女言った「嫌いになりたくない」 それってディスカバリー 彼女言ったっけ 「べつにそんなつもりで生きてるわけじゃない」 Some girls を愛して Some girls をああしてこうして 彼女最近じゃ 得てしてそういうもので 口きいてくれない 女って実は 女たちは知ってたんだ 恐るべき女達はいつの世も 恐るべき女たちを愛せ Some girls Some girls |
フラニーと同意GRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | | あだ名ならフラニーってのどうかな 醜い世界にきみは謳う もののイロハにうるさ煩いとか 他人の車に蹴りくれるとか 長所だった 今なら救い出せる 俺なら救い出せるよ 誰も皆そう言って手を挙げては 引揚げたよ 色白のフラニー 発信した けどとどのつまり 間に合ってない わがままに創造して わがままに崩壊していく 誰もが見守って 倒れる頃見放されたよ Just do it ほら同意を得た 本当のエゴ見せてやるんだ わがままに想像して わがままに後退していく そのドアはそう案外ぶ厚いから 今なら救い出せる 俺なら救い出せるさ 誰も皆そう言って 聴きたいのは同じうた |
SLAPSTICGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 田中和将 | | いつものテーブル 言葉は無く 胃が痛んでた 紙のカップ かき混ぜるスプーン どうしてこんな場面で 茶化してしまうんだ どうかしてる まして最後 きみが一言 まるでスラップスティックと こそばゆくていただけない 他人みたいだ きみはさ あの日もそっと たしかそんな顔して やさしくしたんだ その手で こうして今日も最低なバランスを 混ぜるプラスティックスプーンで ドタバタすぎる日々はほんの少し この場面をやわらげて 遠ざけてる たしかそんな顔して やさしくしたんだ その手で 果して今日も最低な雰囲気を 混ぜるプラスティックスプーンで どうして茶化してしまうんだ 度を越してる まして最後 きみがとどめを刺す まるでスラップスティックと |
超えるGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | GRAPEVINE | 長田進・GRAPEVINE | うすくちの恋 こうやって夏が終わる 先へ急ぐのが精一杯 だけど降ってきた偶然 こりゃもう思し召しと信じて 今 限界を超える そのくらい言わないと 描き出すもの 愛も欲望も全部絡まっていて きみと出会う幸運が 殊の外 つまらぬ感情を連れてきた きみが察知した運命 ねえ それは聞きたくもない ばかでかい音で砕け散ったっていいんだ その答えなどいつも ひとつじゃないのはわかってた ばかでかい音量で曝け出すつもりだ その答えだって いっそひとつだと思えばいいね 今 限界をも超える そのくらい言っていいか 描き出す世界 愛も欲望もさっきから図々しい 騒々しい |
WantsGRAPEVINE | GRAPEVINE | 田中和将 | 亀井亨 | 長田進・GRAPEVINE | 敢えなく目が醒めて 流れ出す現実の方こそ虚しい嘘だと はみ出すことなく続く始末 鏡の前に立つ そんな遠くない未来 実はもう次の準備をしないと 朝は窓から滑り込む 何を見ても思い出す 思い出すんだ 変わらない風はいつも 通りすがりにこう言っただけ 「終われない旅に必要なもの」 覚えとこう まず支度 丈夫なバッグをひとつ 着替えと煙草 あんな興奮はもうない 昼間の賑やかさの後遺症 人は行列に紛れ込む 過去を帳消しにしてくれれば くれればと 昨日まで手には一杯 取り憑かれた逆説だらけ 言うなれば きみを失うのがこわいだけ 変わらないならもう一度 “ほんの少し”をもう一度だけ 変えられない風はいつも 通りすがりにこう言っただけ 「終われない旅に必要なもの」 どこへ行こう |