玻璃草子

玻璃草子

このアーティストが好きなユーザー
この曲の表示回数 40,934
 
ぬばたまの君が黒髪の 褥に貸せるこの腕の
躰温も未ださめやらで 後朝の別離する

侘びぬれど 恋は水無瀬川 君ならでみだるべくもなく
振り向けば朝降る雪に 散りまどふ梅の白

あはれ君に咲く愛は
玻璃細工の花なりき
手折りなば 割れるいとしさよ
その指を切る かなしさよ

逢ひみての後の想ひこそ生命より深きものなれど
現世の人は生まれ来て果つるまでただひとり
足曳きの長き山道を君ひとりいかにか越ゆらむ
振り向けば君が振る腕に 散りまどう雪の白

あはれ君に降る雪は
玻璃細工の夢なりき
掌に落ちて とけもせず
また積もるほど 降りもせず

あはれ君に咲く愛は
玻璃細工の花なりき
手折りなば 割れるいとしさよ
その指を切る かなしさよ